台湾人が好きな日本の醤油ってなんだろう

台湾人が好きな日本の醤油ってなんだろう

みなさんこんにちは、台湾で applemint というデジタルマーケティングの会社の代表を務める佐藤  (@slamdunk772) です🙃

突然ですが、皆さんは台湾人が日本のどんな醤油を好むのか考えたことはありますか?

僕は気になり、最近「台湾人は日本のどの醤油に興味があるのだろう?」と思い、台湾で一番醤油が使われる水餃子と3種類の日本の醤油を用意して、どれが合うのかスタッフにアンケートを取ってみました。

その結果、台湾人の味の傾向がわかりつつも、一つ知るとまた一つ疑問が生まれるという沼にハマっています😅

今日のブログでは、僕の実験結果を皆さんに共有し、僕なりに台湾人に合う日本の醤油について考えてみたいと思います。

そもそも僕が醤油にハマり出したきっかけ

taiwan soy in 台湾人が好きな日本の醤油ってなんだろう

最近、醤油の魅力にハマり、知れば知るほど奥が深く、まさに沼にハマっています。そのきっかけは発酵に関する本でした。ある時、雑誌で発酵文化の特集を目にし、そこから発酵文化に興味を持ちました。

発酵といっても、さまざまな種類の発酵食品があります。その中でも特に興味を持ったのが醤油です。味噌にも興味はありますが、味噌と醤油を同時に調査するほど器用ではないので、まずは一番興味を持った醤油について本を漁ることにしました。

その過程で、『職人醤油』という、どの醤油にどんな食事が合うのかを提案している会社があることを知り、そのお店が松屋銀座にあるとわかりました。2024年の夏、忙しい出張の合間を縫い、どうにか確保した3時間のオフで訪れてみました。

そこで手にしたのが、イラスト付きの醤油でした。そのイラストに描かれた食事と醤油を一緒に食べると、驚くほど相性が良かったんです。特にアボカドとたまり醤油の相性が抜群で、それまで醤油に種類があることすら知らなかった僕にとって、とても衝撃的でした。

その後、かけるだけで燻製の味になる醤油も試し、たちまち醤油の虜になりました。そこで、「これはぜひ職人醤油さんにお会いして、台湾でこの日本の醤油文化を広めるお手伝いをしたい」と思い、アポを取りました。

すると、代表の高橋さんが快く快諾してくださり、そこから今に至ります。

台湾人が好きな日本の醤油って何だろう?

picture soy in 台湾人が好きな日本の醤油ってなんだろう

職人醤油の代表・高橋さんと話をする中で、「日本人の味覚と外国人の味覚は全然違う」という話題が出ました。外国では醤油は “soy sauce” と呼ばれ、”ソース” のカテゴリーに分類されます。しかし、「醤油 = ソース」と聞くと、日本人は違和感を持ちませんか?

僕は「醤油 = ソース」ではないと思いますが、それは価値観や味覚の違いです。そんな話から、欧米人にはたまり醤油や甘口醤油が比較的人気という話になりました。

先日、僕はハワイへ行ったのですが、その際にウォルマートでキッコーマンのたまり醤油が売られているのを見て、「やっぱり外国人はソースっぽいガツンとした味の醤油が好きなんだろうな」と思いました。

話を戻すと、僕が台湾から来たということもあり、職人醤油の高橋さんと「台湾人に合う醤油って何だろうね」という話になりました。

以前、高橋さんが訪問した中国では、醤油は炒め物を作る際のソースの素になるため、とにかく旨みが強い醤油が作られているそうです。どうやら中国では、醤油の旨み成分を増やすために日本とは全く異なる製造工程が用いられており、炒めた際にガツンと味を出すためでは?と高橋さんは考えたそうです。

では、台湾はどうか? 台湾では、中国同様に炒め物だけでなく、小籠包や大根餅、水餃子などさまざまな場面で醤油が使われます。

果たして、台湾人がよく食べる料理に合う日本の醤油はどれなのか? それを実験してみたくなりました。

そこで、高橋さんが台湾人に合いそうな醤油を3種類選んで提案してくれました(感謝です!)。

ということで、「水餃子 vs. 日本の醤油3種類(再仕込み、甘口、たまり)」を台湾人スタッフに試してもらいました。

勝者は予想通り

soy 2 in 台湾人が好きな日本の醤油ってなんだろう

お昼時、台湾人スタッフ4名を呼び、水餃子をご馳走する代わりに実験に参加してもらいました。3種類の醤油を試した後、「どれが一番好きか? その理由は?」を書いてもらいました。

その結果、一番人気は たまり醤油 でした。

実は、スタッフに試食してもらう前に、僕の台湾人の妻にも同じ実験をしましたが、その時もたまり醤油が一番人気でした。

また、日本人スタッフ2名に同じ実験をしたところ、彼女たちは台湾人スタッフから一番不人気だった 再仕込み醤油 を選びました。実は、職人醤油さんが餃子に合うとおすすめしていたのは再仕込み醤油でしたが、ここに日本人と台湾人の味覚の違いが如実に現れているなと感じました。

間に受けてはいけない評価

今回の結果を受けて、「よし!台湾人は水餃子をよく食べるから日本のたまり醤油を販売しよう!」と考えるのは少し早いと思いました。

なぜなら、試食が終わると彼らは本気のランチタイムに突入し、醤油にお酢や辣油、唐辛子ベースの辛いソースを次々と加えたからです。

何が言いたいかというと、台湾では醤油が単体で使われることはほとんどなく、他の調味料と混ぜて使われる文化があるということです。

そうすると、次に考えるべき実験は、「日本のどの醤油が、他の香辛料やソースと混ぜたときに美味しいのか?」ということになります。

今後もさまざまな実験を続け、台湾人に合う日本の醤油を探求していきたいと思います。

以上、applemint 代表・佐藤からでした!

applemintへのご相談やご連絡はこちらから!

Leo Sato 佐藤峻

関連ブログ

にお問い合わせ