みなさんこんにちは!applemintの津山です。
7月の台湾は夏本番、この時期に台湾旅行に来る方は、水分補給が欠かせません!ですがガイドブックを見ると「台湾の水は飲めません…」と書いてあり、仕方なくコンビニで水を買う方も多いのでは?
では台湾の浄水技術がイケてないのか?と言うと、そんなことはありません!実は台湾の浄水技術はおそらく日本と同じレベルです。ではなぜ日本の水が飲めて、台湾の水が飲めないのでしょうか?
そんな疑問にお答えすべく、今回は「台湾の水事情」と「台湾旅行中でも水を買わなくてすむ裏技」、そして「台湾の水と日本の深いつながり」について紹介します!
台湾に4年住んだ実体験をもとに書いていますので、旅行に来るみなさんもぜひ参考にしてください!そして台湾の水と日本の意外な関係、こちらも台湾の人と仲良くなれるネタになります。それでは早速いきましょう!
Contents
台湾の水って、実際飲めるの?
台湾の北部と南部で水の硬度が違う
まず台湾は地域により水の硬度(1ℓの水に含まれるカルシウムやマグネシウムの量)が全く違います。
日本の水は全体的に硬度が120mg/ℓ以下程度の軟水ですが、台湾の水の硬度は以下の通り分かれています。
- 台湾の水の硬度
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・北部 80~160mg/ℓの軟水〜硬水(ボルヴィックよりやや硬め)
・中部 160~300mg/ℓの硬水〜超硬水(エビアンレベル)
・南部+東部 それ以上の超硬水(飲用には不適)
特に南部でも、高雄のあたりは最も高い超硬水(600~700mg/ℓ)、と呼ばれます。超硬水は下剤作用があるマグネシウムを多く含むため、お腹を下しやすく、飲用にあまり適していません。
私の以前の会社は台南にありましたが、同僚の中にも、水道水をのんでお腹を壊していた人がいました…。
台湾の水は実はキレイ?浄水施設はしっかり完備!
次に水質ですが、台湾の浄水施設で処理された水は、実はとってもキレイです!
よくガイドブックなんかでは「台湾の水は飲めない」と書いてあるので、台湾の浄水設備が古いんじゃないか?と勘違いする人がいますが(私です)、台湾の環保署によると水質サンプルテストでは99.7%が飲料水管理規定の基準をクリアしています。
つまり、台湾の浄水施設は、日本並みにレベルが高いということがわかります。
台湾の人が、水道水を飲まない理由とは?
ではなぜ台湾の人は水道水を飲まないのでしょうか?それには2つ理由があります。
- 硬度が高すぎる(主に南部・東部)
- 貯水タンクの洗浄を怠っている場合がある
一つ目は最初に説明した「硬度」の問題です。南部や東部の原水は、日本と違い超硬水のため、雑味があり、お腹を壊しやすいので飲まないほうが賢明です。
そして二つ目は貯水タンクの問題です。日本においては、貯水タンクは1年に1回の点検が義務付けられていますが、台湾では点検が環保署の「アドバイス」にとどまっており、必ずしも守られていません。そのため、雑菌が繁殖していることも考えられます…。
なら、日本と同じように、直接配水管から供給する方式にしたらいいじゃないか!と思うかもしれませんが、台湾では夏場すぐ水不足になります。そのため断水にも対応できる給水タンク方式を望む人が多く、切り替えが進まないという背景があります。
参考:
台湾の旅行先で出てくる水は飲めるのか?
結論から言うと、お腹に自信がない人は、飲まないほうがいいと思います!台湾の水はキレイとか言っておいて、結局この結論ですみません…。
例えば台北のホテルの場合、水質的には全く問題ないのですが、前章で説明した通り貯水槽の管理がちゃんとしてない可能性があります…。
台北に住む友人は水道水を沸かして飲んでおり、お腹を壊したことはないそうですし、私も水道水ユーザーですが、楽しい旅行中には、なるべくリスクは避けたほうが無難です。
私も一応ブリタの浄水器を使っています…
ちなみに、たまに歯磨きで口をすすぐのも怖がる人がいますが、4年住んでみてその点は全く問題ないのでご安心ください!
また、レストランで出てくる水については、基本、浄水器の水を使っているはずなので問題ありません!しかし、たまにヤカンに入れっぱなしで放置されてるような場合もあるので、お腹の弱い人は、注意してください。
台湾では高級レストランでない限り、ドリンクの持ち込みは比較的自由なので、お腹の調子が心配な人は近くのドリンクスタンドでお茶を買って行くことをオススメします!
レストランでも、普通に「50嵐」のお茶を飲んでいる人をよく見かけます
台湾旅行中に無料で水を確保する裏技
台湾の街中で、給水器を探してみよう!
台湾の水確保は実は超簡単です!なぜなら、あらゆる場所に給水器が設置されているからです。
よく空港で紙コップが設置されてる給水器を見たことがあると思いますが、台湾では公共施設をはじめ、デパートや、病院など、いろんな場所に給水器が設置されています!
ガイドブックではそこまで給水器の使用を薦めていませんが、味は全然問題ないですし、街中で簡単に見つかるので、個人的には台湾の給水器システムは非常に便利だと思います。ただし紙コップは用意されてないので、空の水筒は必須です。
台北の給水器スポットが記載された政府公式サイトもあるので、地図を見ながら、どこで給水するか計画を立てることも面白いと思います!
ただし、このサイトには、デパートは載ってないので、入口の受付で聞いてみましょう。ちなみにデパートの場合、比較的トイレの近くに給水器があることが多いです。(実体験)
それでもやっぱり水を買いたい、と言う人は、コンビニより薬局がオススメです。なぜならコンビニの半額以下の10元(約45円)で購入できるからです!
台湾で、水を売ってるドラッグストア、屈臣氏、康是美、杏一、寶雅、などは街中で必ず見つかります。お水を確保しつつ、化粧マスクなどのお土産も購入できて一石二鳥です!
台湾と水と日本の深いつながり「八田与一」
今回のテーマ「台湾の水事情」、実は日本と深いつながりがあります。それは1930年、台湾に世界最大のダムをつくった日本人「八田与一」の存在です。
最近では大ヒット台湾映画『KANO』で大沢たかおが演じたこともあり、少しずつ日本での認知度が上がってるようですが、私も4年前台湾に来たときは「八田与一」を知りませんでした。
「八田与一」は台湾が日本の統治下にあった頃、台湾の水利事業の発展のため派遣された技術者です。彼は台湾の南部に「烏山頭ダム」という当時世界最大のダムを完成させ、台湾農業の発展に大きく貢献しました。
烏山頭ダムは台南市にあり、台北からは少し遠いのですが、現在も稼働しており、見た目も非常に美しいダムです!「八田与一」の銅像も烏山頭ダムが見渡せる場所にあります。
今でも「八田与一」は台湾の多くの人に記憶され尊敬されています。しかし、私はこれまで八田与一のことを学ぶ機会がなく、台湾人に聞かれて「誰…?」となってしまう恥ずかしい思いをしました…。
八田与一のような素晴らしい人がいたからこそ、今の日本と台湾の関係があると思います。みなさんが台湾の方と親交を深めたいのであれば、「八田与一は台湾に世界一のダムをつくったすごい日本人」ということを、ぜひ頭に入れておきましょう!
いかがでしたか?今回は台湾の水事情と、日本とのつながりについてご紹介しました!この記事が、皆様の台湾旅行の参考になれば幸いです!
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