Meta広告で月間応募数を2倍以上増加させた、QB HOUSEとの取り組み
| クライアント | QB HOUSE/台湾の日系ヘアカットチェーン |
| 規模 | 台湾全土に直営店を展開 |
| 支援会社 | applemint(アップルミント) |
| 開始時期 | 2024年4月 |
| 期間 | 約2年(2024年4月〜継続中) |
| 使用媒体 | Meta広告(Facebook/Instagram) |
| 主要成果 | 月間応募数がプロジェクト開始当初比で2倍以上増加 |
3行サマリー
1. QB HOUSEは2024年4月、applemintとともにMeta広告を軸とした美容師採用広告の運用を開始した。
2. 「安定した給与」「充実した研修」という強みを求職者の不安に直結する形で訴求するクリエイティブが奏功し、月間応募数はプロジェクト開始当初比で2倍以上増加した。
3. 2026年には女性特化型動画が全体CVの約半数を独占し、エリア別に訴求を切り替える戦略など、新たな訴求軸の発掘に成功した。
| ハイライト |
| 日系チェーンであるQB HOUSEは、急速な店舗拡大による人材需要の高まりを背景に、2024年4月よりapplemintとともにMeta広告による採用広告を開始した。 |
なぜデジタル広告が必要だったのか?

QB HOUSEの採用活動デジタル広告においての課題は、大きく3つに集約されます。
「強みをどう伝えるのか?」
『安定した給与体系』や『充実した研修制度』は、求職者に対して強力な訴求力(魅力)を持っています。当時の課題は、これらの強みをどのターゲットに定め、どのようなクリエイティブでアプローチしていくか、その戦略を具体化することでした。
「正しい人にどう届けるか?」
エリアごとに出店状況や人材需要が異なるため、正確な配信地域や年齢層の設定が必要でした。
「エリアによって刺さる訴求は違うのではないか?」
各地域ごとに求職者が重視する条件が異なります。全地域共通の訴求では反応にばらつきが出ることが、運用を通じて徐々に明らかになっていきました。
| ハイライト |
| QB HOUSEが抱えていた採用課題は「強みの訴求方法」「正確なターゲット設定」「エリアごとの求職者心理の違い」の3点。これらをデジタル広告の設計と運用でうまく解決することがプロジェクトの出発点となった。 |
採用課題にどう向き合ったか?

基盤づくりとエリア拡大
広告開始直後から、縦型の短尺動画が静止画を大きく上回るパフォーマンスを示しました。「研修制度」など求職者が不安に感じる点をストレートに伝える動画素材が、クリック率・応募率ともに安定して高い数値を記録しました。
配信地域を段階的に拡大したことで、これまでリーチできていなかった潜在求職者層に届くようになり、応募数・応募率・CPAがいずれも改善しました。また一時的に配信範囲を絞り込んで広告システムを再学習させたことで、Metaのアルゴリズムが最適なオーディエンスを再特定し、応募率などの数値が回復しました。
予算拡大・エリア拡張・ショート動画の本格導入
予算増額とエリア拡大を進めたところ、応募数が大幅に増加しました。さらにエリアごとにキャンペーンを分割して設定したことで、各エリアにデータが蓄積されるようになり最適化が加速しました。この時期の全体応募数はプロジェクト開始以来最大となり、ショート動画が応募数の過半数を占め、CPAも大幅に改善しました。
動画冒頭で価値訴求を集約した動画素材も投入しました。「一人前になれる研修内容」「安定した給与」など求職者の不安に直接応える内容を冒頭に凝縮したことで、クリック率・応募率・CPAのすべてにおいて当時の最高パフォーマンスを記録しました。
ターゲット特化素材の大成功とエリア戦略の精緻化
データ分析から「女性からの反応が良い」というインサイトをもとに制作した女性特化動画を投入しました。転職を検討し始めている女性層に向け、研修制度やサポート体制を強調したこの動画は、投入直後から全エリアのCVの約半数を独占し、CPAも大幅に改善しました。
求職者がエリアによって重視する条件が異なることが判明したため、心理的サポートを訴求する素材に加え、「昇給、賞与」など給与・待遇を前面に出した経験者向け画像広告を追加しました。この素材もCPA目標値をほぼ達成する安定した成果に寄与しました。
| ハイライト |
| エリア拡大と動画素材の基盤を整えながら、エリア別キャンペーンの分割とショート動画の本格導入で応募数が大幅に増加した。女性特化型動画が全体CVの約半数を独占し、エリア別に訴求を切り替える戦略が採用広告の新たな標準となった。 |
壁にぶつかったとき、どう対応したか?

うまくいかなかった施策の背景には、「クリエイティブの構成の甘さ」と「エリア特性の見落とし」という共通点がありました。
動画の冒頭設計を誤ったケース
CV最大化を狙って投入した短尺動画は、冒頭に求職者を引き込むフックがなかったために早期離脱が多発し、平均視聴時間がわずか数秒にとどまりました。視聴時間が短ければCVには結びつかず、動画広告は「最初の数秒で何を伝えるか」が成否を決めることをこの失敗から学びました。その後、冒頭の構成を刷新して再テストを実施しました。
エリアの母数を見誤ったケース
ターゲット人口が少ない地域では、好調だった動画素材が他の地域よりも早いペースでパフォーマンスの下落がみられました。同じユーザーに繰り返し同じ広告が表示されるフリークエンシーの上昇が原因で、CTR・CVともに急落しCPAが高騰しました。母数が少ないエリアでは短い期間で素材をローテーションする戦略が有効であることを学びました。
| ハイライト |
| 動画は冒頭数秒の設計が離脱率を左右し、ターゲット母数が少ないエリアでは素材の広告疲れが急速に進む。失敗の多くは「クリエイティブの構成の甘さ」と「エリア特性の見落とし」に起因しており、データを細かく見て素材と設定を継続的に見直す姿勢が不可欠だった。 |
2年間で何が変わったか?

月間応募数はプロジェクト開始当初比で2倍以上増加し、CPAも大幅に改善しました。単に数字が伸びただけでなく、運用を重ねるなかで「どのエリアのどの層に何を伝えるか」という解像度が大幅に上がったことが、この成果の背景にあります。
お客様からも「採用状況は各エリアで増加傾向にあり、効果は十分に実感している」という評価をいただいています。
| ハイライト |
| 月間応募数、CPAともに大幅改善。数字の改善だけでなく、エリア別・ターゲット別の訴求設計という運用の精度そのものが向上した2年間だった。 |
採用広告で成果を出し続けるために必要なこととは?

このプロジェクトが示したことは2点に集約されます。
求職者が動くのは「条件の羅列」ではなく「不安の解消」です。
給与額や福利厚生をただ並べるよりも、「歩合制への不安」「研修の不透明さ」など求職者が実際に感じている不安に直接応えるクリエイティブの方が、応募という行動を引き出しました。採用広告においても、受け手の心理を起点にした設計が有効です。
同じ素材・同じ戦略がどのエリアでも通用するとは限りません。
エリアによって求職者が重視する条件は異なります。データをエリア別に細かく見て、仮説を立てて素材や訴求を切り替えていく運用姿勢が、採用広告でも成果の鍵となります。
デジタル広告を採用活動に活用するためには、求職者心理への深い洞察と、エリアごとのデータに基づいた緻密な運用管理の両立が不可欠です。applemintは今後も、マーケティングの本質と緻密な運用を掛け合わせ、クライアントの採用課題に向き合ってまいります。
FAQ
applemintの支援でQB HOUSEの採用応募数はどれだけ増えましたか?
月間応募数がプロジェクト開始当初比で2倍以上増加しました。
QB HOUSEはどの広告媒体を使いましたか?
Meta広告のみを運用しています。エリア別にキャンペーンを分割し、Metaのアルゴリズムがエリアごとに最適化を進められる設計をとっています。
成果につながった最大の要因は何ですか?
求職者が抱える「不安」を起点にした訴求設計です。「給与」「研修」という強みを、求職者の不安に直結する形でクリエイティブの冒頭に凝縮したことが、一貫して高いパフォーマンスにつながりました。
最も成果が出たクリエイティブは何ですか?
女性特化型動画です。転職を検討し始めている女性層に向けた、女性特化型動画です。投入直後から全体CVの約半数を独占しました。
うまくいかなかった施策とその理由は?
冒頭のフックがない動画素材は平均視聴時間が数秒にとどまりCVに結びつきませんでした。またターゲット母数が少ないエリアでは、広告疲れが発生しやすく、CPAが高騰しました。いずれも「クリエイティブの構成の甘さ」と「エリア特性の見落とし」が原因でした。
エリアによって戦略を変える必要がありますか?
はい。同じクリエイティブでもエリアごとにパフォーマンスが大きく異なります。エリアごとに訴求軸を切り替えることが不可欠です。
執筆・運用について
本記事は、台湾・日本でデジタルマーケティングを手がけるapplemint(アップルミント)が、自社の運用実績に基づいて執筆しています。Meta広告の運用を一貫して担当し、クリエイティブ制作についてはapplemint制作分およびクライアント自作素材を組み合わせながら運用しました。
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