プロジェクト概要
台灣椿本貿易は、TSUBAKIブランドのグループ会社として台湾市場のお客様へ信頼性の高い産業用チェーンをはじめとした動力伝動製品と技術サポートを提供してきました。今回のWebサイトリニューアルは、その知見を台湾市場に最適化した形でWeb上に展開する取り組みです。applemintは2025年8月から同社のWebサイトリニューアルを支援し、2026年4月1日に新サイトを公開しました。本プロジェクトでは、300点を超える製品情報を体系化し、新規顧客の獲得と問い合わせ前の見込み顧客の情報取得につながるWeb基盤を構築しました。
製品カテゴリから探す導線に加え、業界・用途・課題別に製品を理解できる構造を整え、資料ダウンロードを会員登録と連動させることで、問い合わせをしなかった訪問者にも再アプローチできる仕組みを設計しています。
クライアント概要

- クライアント: 台灣椿本貿易股份有限公司
- 業種: 製造業/産業用チェーン・伝動機器
- 支援内容: WordPress構築・SEO/AIO設計・会員機能・セキュリティ体制整備
- 支援開始: 2025年8月〜(公開:2026年4月1日)
- Webサイト:https://tsubakimoto.tw/
課題:既存顧客以外のサイト流入を増やすには?

旧サイトでは安定した問い合わせを獲得していた一方で、その多くは既存顧客からのものでした。今後は、新規ユーザーからの流入拡大や、問い合わせ前の見込み顧客との接点づくりを強化することが重要なテーマとなっていました。
- 問い合わせをしなかった訪問者の情報が残らず、継続的にアプローチできない。
- 300点を超える製品情報を自社で追加・更新しづらく、台湾で販売できる商品の見せ方が整理されていない。
- 将来的なCRM(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)やメールマーケティング活用を見据え、顧客データを蓄積・活用できる仕組みを整えたい 。
施策:製造業の新規顧客獲得に必要な、3つの設計とは?

今回のリニューアルでは、見た目の刷新だけでなく「見つかる・使える・データが残る」Webサイトを目指しました。
1. SEO/AIOに強い情報構造
製品名や型番を知っているユーザーだけでなく、「どの製品を選べばよいかわからない」「自社の課題に合う用途を知りたい」というユーザーにも届くよう、サイト構造を再設計しました。製品ページでは商品カテゴリから探せる導線を整え、さらに製品ページとは別に「解決方案」を新設。半導体、食品、鉄鋼、自動車などの業界別に、ユーザーの課題や用途に合わせた解説へたどり着ける構成にしました。あわせて「下載」ページを設け、カタログや技術資料を入手したいユーザーの情報を会員登録・リード獲得につなげられるようにしています。製品情報、解決方案、下載を分けて配置することで、検索エンジンやAIにも「何の製品か」「どの課題を解決するか」「次にどの資料を入手できるか」が伝わりやすい情報構造にしました。
2. 会員機能によるリード獲得
カタログPDFやCADデータのダウンロードを会員登録と連動させ、問い合わせ以外の流入ユーザーの情報を獲得できる設計にしました。将来的にはMailchimpなどのMA(マーケティングオートメーション)と連携する構想です。
3. 自社更新できるCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)運用
製品詳細はあえて自社サイト内に作り込まず、日本の親会社である椿本チエインのHPである繁体字版TT-net(つばき産業用機械製品 情報サイト)へ連携。膨大な製品ページを抱え込んで更新が滞る事態を避け、台湾ユーザーが繁体字で最新の詳細仕様にたどり着ける、保守性と顧客体験を両立した設計としました。
また、最新ニュースや商品カタログを台灣椿本貿易側で更新できるよう、WordPress管理画面と運用マニュアルを整備しました。商品数が多い製造業サイトでは、公開後に育て続けられる体制が成果を左右します。
製品情報については、本社サイトへのリンク連携や配置順の設定などもあるため、applemintのWebサイトメンテナンスの範囲として対応します。
成果:Webサイトリニューアルで、何が変わったのか?

新サイトでは、300点を超える製品を体系化し、台灣椿本貿易の台湾向け情報を自社サイトとして発信できるようになりました。問い合わせフォームと会員登録フォームには、今後のCRM活用を見据えた項目を追加。製品情報、解決方案、下載ページを整理したことで、新規顧客獲得とリード管理につながるWeb基盤を整備しました。
公開後の検証と改善:Webサイトの成果を高めるには?
Webサイトは公開して終わりではありません。
applemintでは、クライアントとともにGoogle Search ConsoleやGoogle Analytics 4(GA4)を活用し、検索キーワードやユーザー行動、資料ダウンロード状況などを継続的に分析しています。
公開後も、サイトマップやMeta情報の最適化、サイト構造の見直し、解決方案ページや製品関連コンテンツの拡充などを継続的に実施し、検索エンジンやAIが情報を理解しやすいWebサイトへ改善を進めています。
今後も定期的に効果を検証しながら、SEO/AIOの強化とリード獲得につながるWebサイトへと育てるため、クライアントとともに継続的な改善を進めています。
今後の展開
会員登録機能の導入により、これまで取得が難しかった問い合わせ前の見込み顧客情報を蓄積できるようになりました。公開初月には約50名の会員登録を獲得し、Webサイトを通じたリード獲得の新たな接点を創出しています。
今後はCRMやメールマーケティング施策との連携も視野に入れ、展示会や営業活動とWeb上の顧客接点を組み合わせながら、より効果的な顧客育成・営業活動へ活用していく予定です。
applemintが支援したこと

applemintは、台湾市場でB2B製造業が新規顧客を獲得するためのWeb戦略、SEO/AIO設計、WordPress構築、会員機能、運用マニュアル、公開後の改善対応まで伴走しました。単なるWeb制作ではなく、公開後の検索流入や会員データを確認しながら、営業活動に使えるWeb基盤へ育てていく支援を行っています。
FAQ
Q. 製造業のWebサイトでもAIO対策は必要ですか?
A. 必要です。製造業では、製品名だけでなく用途、仕様、導入環境、業界課題で検索されることが多いため、AIが内容を理解しやすい情報設計が重要です。製品ページと解決方案を分け、課題別・業界別の文脈を補うことで、Google検索だけでなくAI検索でも参照されやすくなります。専門性の高いB2B商材ほど効果が期待できます。
Q. 会員機能はどのようにリード獲得につながりますか?
A. 会員登録と資料ダウンロードを連動させることで、会社名やメールアドレスを取得し、問い合わせ前の見込み顧客に再アプローチできるようになります。今回はどの製品資料をいつダウンロードしたかといった詳細データの活用は次フェーズで設計することになりました。最初から完璧な設定を目指すより、まず運用を開始し、実際の活用状況に合わせて必要な項目や連携方法を見直していくことが効果的です。
Q. 製品数が多い製造業サイトでは、どのように情報設計すべきですか?
A. 台湾の日系製造業では、日本本社やグループ側の商品情報を参照するケースが多く、台湾側だけで全製品情報を常に更新し続けるのは現実的でない場合があります。そのため、台湾側サイトでは製品カテゴリや用途、問い合わせにつながる導線を整理し、詳細な仕様情報は日本側サイトへリンクする設計も有効です。重要なのは、ユーザーが迷わず製品を探し、問い合わせまで進める情報構造を作ることです。
Q. B2B製造業のサイトでSEO/AIOを強化するには何から始めるべきですか?
A. まずは製品カテゴリ、用途、対象業界、ユーザーが抱える課題を整理することから始めます。そのうえで、製品ページだけでなく解決方案やFAQを用意し、検索エンジンやAIが「どの課題に、どの製品が有効か」を理解しやすい構造にします。製品情報と課題解決の文脈をつなげることがAIOの土台です。導線設計も欠かせません。
Q. CRMやMA連携はWebサイト公開時に必須ですか?
A. 公開時にすべて連携する必要はありません。まずは問い合わせ、会員登録、資料ダウンロードなど、顧客情報が取得できる入口を整えることが優先です。その後、運用状況に合わせてCRMやMAと段階的に連携すれば、無理なくリード管理やメール配信へ発展できます。初期段階ではデータを蓄積できる設計が重要です。後の改善もしやすくなります。
Q. 公開後のWebサイト運用では何を改善すべきですか?
A. 公開後は、アクセス数だけでなく、検索キーワード、問い合わせ内容、会員登録数、資料ダウンロード履歴を確認することが大切です。反応のある製品や業界を見つけ、解決方案やFAQ、製品説明を追加していくことで、SEO/AIOとリード獲得の両方を強化できます。数字を見ながら継続改善することが重要です。成果検証にも役立ちます。
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