こんにちは、applemintのMisakiです。 この記事では、働きながら中国語を独学で身につけた私自身の経験をご紹介します。
AIを使えば、外国語のメールや資料を短時間で作れる時代になりました。
翻訳の精度も上がり、精度の高い即時翻訳が普及する日もそう遠くないと思います。「もう外国語を勉強する必要はないのでは?」と感じる方もいるかもしれません。
それでも私は、語学を身につける価値はあると思っています。
コミュニケーションでは、相手と直接話し、顔を合わせるフィジカルなやり取りが大切だからです。
翻訳を挟まず、自分の言葉で伝えることで築ける関係もあります。
私は大学で中国語を学び、台湾の大学院を経て、台湾で就職しました。就職当初は中国語が全然できませんでしたが、約2年後には中国語で仕事をこなし、TOCFL(華語文能力測驗)のC1を取得できるまでになりました。
今回は、中国語が得意だったわけではない私が、働きながらどう中国語を伸ばしたのか、現在どのようにAIを活用しているのかをご紹介します。
この記事のサマリー
- 中国語が伸びた最大の要因は、仕事で大量に使ったこと
- AIに任せる前に、まず自分で考えてアウトプットする
- 中国語を使わなくても困らない環境でも、意識的に使う機会をつくる
本記事の結論を先にお伝えすると、AIで翻訳できる時代でも、相手と直接コミュニケーションできる語学力には価値があります。
中国語未経験でも、「まず自分でアウトプットしてからAIで添削する」という順番を仕事の中で繰り返せば、働きながら2年程度で実務レベルまで到達できます。
私の中国語学習の背景

大学時代:授業だけでは伸びなかった中国語
中国語を学び始めたのは大学生の時です。
必修授業で2年間履修しましたが、当時は台湾に行くとは考えておらず、目的は単位の取得と中国語の基礎を学ぶことでした。身についたのは、ピンインや簡単な文法などの基本だけです。
台湾大学院時代:環境があっても伸びなかった理由
その後、大学院進学をきっかけに台湾へ行きました。
到着したばかりの頃は、コンビニで聞かれる「温めますか?」すら聞き取れないレベルでした。
台湾に住めば自然と話せるようになると思うかもしれません。
しかし、私の大学院の授業はすべて英語で、クラスメイトも台湾人以外の外国人でした。中国語を使うのはご飯を買う時くらいです。
自分でテキストを買って勉強していましたが、実際に使う機会が少なく、大きくは伸びませんでした。
台湾就職1年目:会議の5%しか理解できなかった状態から
転機は、大学院卒業後に台湾で就職したことです。「日本人人材が必要」という求人に応募したものの、入社後は日本関連の案件がほぼなく、クライアントは台湾企業、同僚も全員台湾人でした。
初めて参加した会議では、内容の5%も理解できませんでした。
それでも中国語をメインに使用し、約2年後には業務をこなせるようになり、TOCFLのC1も取得しました。
私の中国語が最も伸びたのは、台湾に住み始めた時でも、テキストを読んでいた時でもありません。中国語を「使って」働くようになってからでした。
会社で中国語を伸ばした方法

中国語が伸びた最大の要因は、アウトプットの量だと思います。
前職では中国語を使わなければ仕事が進まず、毎日必ず中国語を読み、書き、伝える必要がありました。
会社はリモートワークが中心で、主なコミュニケーション手段はメールやチャットでした。同僚の文章に分からない単語があれば一つずつ調べ、自分がCCに入っているメールも読んで、表現や構成を学びました。
日本語と同じように、中国語も使うシーンによって文面が変わります。
同僚とのチャットで使う砕けた文章、クライアントへのメールで使う丁寧な文面、資料で使う書き言葉など、それぞれに適した表現があります。
実際の文章を読むことで、場面ごとの使い分けを身につけました。
ただし、単語や表現は調べるだけではすぐに忘れます。そこで、資料やメール、チャットは、まず自分の力で書き、その後にAIで文法や表現をチェックしていました。
最初からAIに任せれば、自然な中国語がすぐに完成します。
しかし、それでは自分が何を知らず、どこを間違えたのかが分かりません。自分で考えてから添削を受けることで弱点が見え、修正された表現も記憶に残りやすくなります。
インプットでも、メールや社内資料を最初から翻訳せず、まず自力で内容を確認しました。仕事以外では、台湾のYouTuberの動画や単語帳を使って語彙を増やしました。
個人的に、語学力はボキャブラリーの量にかなり比例すると思っています。
知っている単語が少なければ、相手の話を理解することも、自分の考えを伝えることもできません。仕事や動画から表現をインプットし、実際の業務でアウトプットする。
この繰り返しで、中国語が「知識」から「使える言葉」に変わりました。
働きながら中国語を伸ばすためにやったこと
- 同僚とのメール・チャットを読み込み、実際に使われる表現を学ぶ
- 場面別(同僚向け/クライアント向け/資料用)の文体の違いを学ぶ
- 資料やメールはまず自分の力で書き、AIには「添削」だけを任せる
- インプットは翻訳に頼らず、まず自力で内容を理解してからAIで確認する
- 業務外でも台湾のYouTube動画や単語帳でボキャブラリーを増やす
現在はどうしている?

前職で約2年間働いた後、applemintへ転職しました。
applemintは日本人と台湾人がほぼ半数ずつで、台湾人メンバーの多くは日本語が堪能です。
中国語を使わなくても仕事はできますが、台湾人メンバーへのメールやチャット、会話では基本的に中国語を使っています。
使わなくても困らない環境だからこそ、自分でアウトプットの機会をつくらなければ、中国語を使う量が減ってしまうからです。
applemintはAIファーストの方針を取っています。その中で、まず自分の力で文章を書くことは、一見すると方針に逆行しているように見えるかもしれません。
しかし、私はAIを使わないのではなく、目的によって使い方を変えています。
業務のスピードを優先するなら、AIに文章作成を任せる方法もあります。一方、語学力を伸ばすことが目的なら、まず自分で書き、AIに添削してもらう方が効果的です。
現在も、メールやチャットは自分で書いてからAIで確認しています。
AI時代だからこそ、先に自分で考える

AI時代の語学学習で重要なのは、AIを使うか使わないかではなく、何を任せ、何を自分で行うかを考えることです。
AIにすべて任せれば目の前の作業は速く終わりますが、自分の中に言葉は残りにくくなります。一方、AIを添削に使えば、同僚に毎回文章を直してもらわなくても、すぐにフィードバックを受けられます。
「まず自分でアウトプットし、AIで改善する」。これが、AI時代に働きながら語学を身につける現実的な方法だと思います。
台湾に住んでいるだけで、語学力が自然に伸びるわけではありません。
大切なのは、完璧でなくても自分で書き、話し、外国語を使う機会をつくり続けることです。
私もこれから、意識的に中国語でのアウトプットを続けていきます。
中国語学習とAI活用に関するよくある質問
AI時代でも中国語を勉強する必要はありますか?
即時翻訳の精度が向上しても、中国語を学ぶ価値はあると思っています。コミュニケーションでは、相手と直接話し、顔を合わせるフィジカルなやり取りが大切だからです。翻訳を挟まず、自分の言葉で伝えることで築ける関係もあります。
AIを使って中国語を勉強するなら、どのように活用するのが効果的ですか?
まず自分で中国語の文章を作り、その後にAIで文法や表現を添削する方法がおすすめです。最初からAIに文章を作らせるより、自分の間違いや不足している語彙を把握しやすく、学んだ表現も記憶に残ります。
働きながら中国語を身につけるには、何をすればいいですか?
メール、チャット、資料作成など、普段の仕事に中国語を取り入れることが効果的です。同僚が日本語を話せる場合でも、あえて中国語でやり取りするなど、アウトプットの機会を意識的につくることが重要です。
中国語が話せなくても台湾で就職できますか?
企業や職種によっては可能です。英語や日本語のみで業務が完結する環境もあります。ただし、同僚やクライアントとの信頼関係を築くうえでは、中国語が話せるほうが圧倒的に有利ですし、仕事の機会も圧倒的に増えます。
AIに任せると語学力が伸びないというのは本当ですか?
AIを使うこと自体が問題なのではなく、使い方の順番が重要です。最初からAIに文章を作らせると楽に完成しますが、自分の間違いに気づく機会がなくなります。まず自分で中国語を作り、その後にAIに添削してもらう順番にすれば、AI時代でも語学力は確実に伸びます。
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