「それって、目的は何?」
最近、この質問を立て続けにされた。
そのたびに僕は言葉に詰まる。
「あれ、目的って何だろう。」
別にお金儲けをしたいわけじゃない…
もちろん赤字を出したいわけでもないし、ビジネスとして成立させることは考えなければいけない。
でも、一番最初にあるものは「利益」ではない。
「なんか、これ面白そうじゃない?」
それだけだったりする。
多分、経営者としては失格なのかもしれない💦💦
でも最近、「目的がないこと」って、そんなに悪いことなんだろうかとも思い始めている。
それなのに、スタッフの目的が曖昧だと、厳しく指摘する自分がいるから笑っちゃう…
面白いけど目的のないイベント

今、台湾でサステナビリティをテーマにしたイベントを企画しようとしている。
日本に、規格外野菜を活用して事業をしている知人がいる。
農家から規格外野菜を引き取り、サラダにしたり、加工食品として販売したり、農家のブランディングを支援したりしている人だ。
とてもアクティブで本当に尊敬している。40過ぎてサラダ屋さん始めちゃうし、気になったらすぐに自分の足で現場に向かうし、本当に色んな刺激をもらっている。
サステイナブルをテーマにしたビジネスって、一見すると社会貢献に見えるけれど、この手のビジネスは正直言って儲からない。
実は僕も以前、台湾で規格外野菜を販売したことがある。
「規格外だから仕入れはタダなんでしょ?だったら大丈夫じゃん」
って思われるかもしれないが、実際はそう簡単じゃない。
イベントした時は、配送費がかったし、イベント会場代がかかった。当日はボランティアの人に助けられたが、本来なら人件費もかかる。
そして何より、規格外野菜は形が悪い。
どれだけオーガニックで美味しくても、多くの人は「形が悪い野菜」に高い値段を払おうとはしない。
結果として野菜の単価をあげられないから、利益はほとんど残らない。このイベントを通じて、僕はソーシャルエンタープライズの難しさを目の当たりにした。
実はイベントをする前に、過去に台湾で規格外野菜の販売イベントをした人がいたかどうかを調べた。いたにはいたんだけど、ほとんど続いていなかった(皆SNS の更新が止まっていた)。
僕も実際にやってみて、
「ああ、だから続かなかったのか。」
と身をもって体感した。
でも、日本の知人は、それでも続けている。
どうやって続けているのか?
どういう考え方でやっているのか?
その話を台湾の人が聞いたら、何か新しい刺激になるんじゃないか。
そう思ったから彼女を台湾にご招待して、話をしてもらったら面白いんじゃないかと思ったわけだ。
台湾にもいた!?規格外の野菜を販売する人

台湾も食料自給率は決して高くない。
AI で調べた限りだと、日本と大して変わらなかった。
農業にはさまざまな課題がある。もちろん大規模農家の中には成功している人もいる。
でも、小規模農家は決して楽ではない。
暑くて、重労働で、若い人も減っている。
そんな状況の中で、「社会課題をビジネスで解決する」という考え方そのものが、新しいヒントになるかもしれない。
そんな話をサステナビリティに詳しい知人に相談した。
すると、
「台湾にも規格外野菜を料理にしてビジネスにしている人がいるよ。」
と教えてくれた。
その瞬間に思った。
「この二人が話したら絶対面白い。」
日本で社会課題に挑戦している人と、台湾で挑戦している人が、お互いの経験を共有したら価値があるんじゃない?って。
そこで対談イベントを思いついた!
でも、また聞かれる。
「目的は?」
……目的?
正直、よく分からない👊
だって、儲からないのは知っているから、”儲け”は目的になり得ない。そもそも”儲ける”ことが目的なら、こんなイベントはしない。
でもイベントには、イベントにしかない価値があると思っている。今回のイベントでは、1000人に浅く届くよりも、30人に深く届くようにしたいと思っている。
その30人の中から一人でも行動する人が生まれたら、その影響はきっと広がっていく。
イベントって、そういうものなんじゃないだろうか。そこから少しずつ社会に広がっていく。
僕はそんなイベントをやってみたい。残念ながら目的!? はない…
社会実験を妄想中

実は、最近考えていることは他にもある。例えば台湾料理に日本の要素を加える実験。
台湾の水餃子に日本の食材を入れたらどうなるだろう?
蛋餅に和風の発想を加えたらどうなるだろう?
台湾の人が普段食べているものなのに、
「あれ、なんか違う。」「でも、これ美味しい。」
そんな体験を作れたら面白いと思っているから、物理的な空間が欲しくなっている。
そこで、一週間限定で、ポップアップをしたり、一週間限定で、価格を決めないコーヒー屋(言い値/イイねカフェ)とかもしたい。やったら平均一杯何元で売れるんだろうか?ものすごく興味がある。
この話を他の人にすると、また誰かに聞かれる。
「目的は?」
うーん。ない。面白そうってだけだ😅
いや、正確には説明できる目的がない。
もちろんやる以上は、マネタイズと向き合わないといけないから、キッチンを貸したり、企業とのコラボをしたり、スタジオとして活用したり、コンテンツを作ったりと、収益モデルは考えなければいけない。
そこは現実だ。マネタイズから逃げるつもりもない。
でも、これに関してもお金を稼ぐことが最初の目的ではない。お金を稼ぐ目的のビジネスなら他にいくらでもあるだろう。
僕はただ面白いことがしたいと思っているだけだ。そのために必要なのがお金であって、お金そのものがゴールじゃない。
というか、皆売上を目的にするから、世の中同じようなサービスと同じような店ばかりになる。
台湾に火鍋屋とドリンク店が多いのは、単に台湾では火鍋屋とドリンク店が儲かるからだろう。
世の中には「目的」が先にある人が多い。売上を上げたい。会社を大きくしたい。有名になりたい。
もちろん、それも素晴らしい。
でも僕は「なんか面白そう。」から始まっている。
だから途中で目的を聞かれると止まってしまう。
でも歴史を振り返ると、多くのイノベーションは「これ、面白そう」から始まっている。
その時の目的ってなんなのか、未だに答えられずにいる…だから今は、目的がなくてもいいんじゃないかと思っている。
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