みなさんこんにちは、台湾でapplemintというデジタルマーケティング会社の代表をやっている佐藤です🙋♂️
今日は、台湾のホテルでアメニティの提供が禁止になって、実はホテルが困っているみたいな話をします!
台湾のホテルに泊まったことがある人なら、「あれ、歯ブラシがない」と思ったことがあると思います!
台湾では環境保護の観点から、ホテルでの使い捨てアメニティの提供に制限がかかっています。
そのため、以前なら部屋に置いてあった歯ブラシやカミソリなどの使い捨てアメニティがなくなり、必要な場合は自分で持っていくか、現地で購入する必要があります。
僕も最初は、「台湾環境に色々厳しいし、まあ環境仕方ないよね」って思っていました。
そしてホテル側から見ても、アメニティ代がかからなくなるので、むしろコストが下がっていいんじゃないかとも思っていました。
ところが先日、台湾にある某ホテルの責任者の方と話す機会があり、意外なことを聞きました。
実はホテル側も、アメニティがなくなることを単純に喜んでいるわけではないそうです。
むしろ、
「アメニティが減ったことで、ホテルとして付加価値を出すのが難しくなった…」
って話をされていました。これが個人的にすごく面白かったので、今回はその話をしたいと思います。
アメニティを減らしたのに、なぜ値上げするの?
ホテル側の話を聞いて、なるほどと思ったのが「値上げ」の話です。
例えば以前は1泊5,000元で、部屋には歯ブラシやカミソリなど、いろいろなアメニティが置いてあったとします。
ところが環境規制によって、それらがなくなりました。その状態でホテルが、
「来年から宿泊料金を5,500元にします」
と言ったら、お客さんはどう思うでしょうか?
「前よりアメニティ減ってるのに、なんで値上げするの?」
って思う人がいても不思議ではありません(というか僕だったら思います😅)。
もちろんホテルの宿泊料金は、アメニティだけで決まるものではありません。
人件費も上がりますし、光熱費も上がります。設備のメンテナンスにもお金がかかります。
それでも、お客さんから見えるのは「以前あったものがなくなった」という事実です。
ホテル側としてはコスト削減になっていても、お客さんからすると「サービスが減った」と感じる可能性があるわけです。
この話を聞いて、僕は初めて「アメニティがなくなる=ホテルにとって得」というほど単純な話ではないことに気づきました。
ホテルにとってアメニティは「差別化」だった

もう一つ面白かったのが、ホテル同士の差別化です。ホテルを選ぶとき、もちろん立地や価格、部屋の広さは重要です。
ただ、似たような価格帯、似たような立地のホテルが並んだとき、最後のちょっとした違いになるのが、こうした細かいサービスだったりします。
例えば、
・ちょっといいシャンプーが置いてある
・スキンケア用品が充実している
・コーヒーやお茶にこだわっている
・そのホテルにしかないアメニティがある
一つひとつは小さなことですが、こういうものの積み重ねが「このホテル、なんかいいな」という印象につながります。
ところが、使い捨てアメニティがどんどん制限されると、当然この部分で差別化するのが難しくなります。
だから僕がお話ししたホテルでは、逆に「自分たちならではのアメニティをもっと用意したい」というニーズがあるそうです。
これが僕にとってはかなり意外でした。
そこで出てきた日本企業の商品
僕が今回訪問したホテルでは、客室にバスタブがあるため、日本の入浴剤のようなものをアメニティとして提供していました。
これも単純に「お風呂に入るときに使ってください」というだけではありません。
ホテル側からすると、「このホテルに泊まったから体験できたもの」を一つ増やすことができます。
歯ブラシやカミソリのような一般的なアメニティが減っていく中で、こうした商品がホテルの付加価値になるわけです。
そしてこの話、実は日本企業側にとっても結構面白いと思っています。台湾では、日本と比べると自宅に浴槽がない家庭も珍しくありません。
そうなると、日本で一般的な入浴剤を台湾で普通に販売しようとしても、そもそも使う機会が少ない人が一定数います。
商品を知ってもらうために広告を出しても、「これ、いつ使うの?」となってしまいます。
だったら、実際に浴槽がある場所で使ってもらったほうが早いってわけです。
ホテルを「体験の場所」として考える
例えば日本企業がホテルにサンプル商品を提供します。ホテル側はそれを宿泊者向けのアメニティとして提供する。
宿泊者はホテルの部屋で実際に商品を使ってみる。
ホテル側は、通常のアメニティとは違う付加価値を提供できます。日本企業側は、台湾の消費者に商品を実際に体験してもらえます。
これって、結構お互いにメリットがあると思うんですよね。
特に台湾に進出したばかりの日本企業の場合、とにかく広告を出して認知を取ろうとしがちです。
もちろん広告も大事です。
でも、商品によっては広告を見てもらうより、一回使ってもらったほうが圧倒的に早い場合があります。
入浴剤だけでなく、スキンケア商品、飲料、コーヒー、お茶など、ホテルとの相性がいい日本商品は結構あると思います。
「台湾でどうやって売るか?」だけではなく、「台湾の人にどこで体験してもらうか?」という視点で考えると、ホテルは意外と面白い場所なのかもしれません。
あ、台湾のホテルでのアメニティサンプリングに興味がある方はご連絡ください(笑)
この前ある会社さんをお繋ぎしました。
アメニティ禁止で困るのは宿泊者だけではなかった
台湾のホテルに泊まって、「歯ブラシもないの?」と思った人は結構いると思います。
というか、僕も一回ド忘れで忘れて、コンビニで買い、なんかムカついてしまいました😁
そしてホテル側はその分コストが減るから、まあ悪い話ではないんだろうなと思っていました。
でも、実際にホテルの責任者と話してみると、そんな単純な話ではありませんでした。
アメニティが減れば、確かに経費は減るかもしれません。一方で、お客さんから見えるサービスも減ります。
そしてホテル同士の差別化に使える要素も一つ減ります。
だからホテル側は、規制されていない範囲で「このホテルだから提供できる体験」を新しく探している。
そこで日本企業の商品が使われる可能性がある。環境規制というと、どうしても「ホテル vs 消費者」みたいな話に見えます。
でも実際には、その裏側でホテル側も新しい付加価値を探していて、それが別の企業にとって新しい販路やプロモーションの機会になることもあります。
今回ホテルの方と話していて、規制によって何かがなくなるとき、その裏では必ず「代わりに何を提供するか」という新しいニーズが生まれるんだなと思いました。
台湾で商品を売りたい日本企業にとって、意外とそこにチャンスがあるのかもしれません。
applemintへのご相談やご連絡はこちらから!