「それくらい自分たちでできます」の8割はやらない|台湾進出のリアル

「それくらい自分たちでできます」の8割はやらない|台湾進出のリアル

こんにちは、台湾でデジタルマーケティングの会社 applemint の代表を務める佐藤(@slamdunk772) です!

先日、ある会社さんから、「台湾でPR のお手伝いをしてほしい」とご相談をいただきました。

結果的にその会社は自分たちでやることになったのですが、やると言ったのに、そこから一週間は特に何もアクションはありませんでした。

そんな時外を歩きながら「台湾で成果を出す会社と、出せない会社の違いって何だろう」とぼんやり考えていました。

台湾で会社を経営して9年、たくさんの日系企業の台湾進出を現場で見てきて、僕なりに一つの結論に行き着いています。

それは、うまくいくのは「やれる」を語る会社ではなく、「やる」を徹底する会社だ、ということです。

当たり前じゃないか!と思われるかもしれません。でも、この「当たり前」ができている会社が、実は驚くほど少ないんです💦

今日は実際にあった2つの事例を交えながら、この話をします。台湾進出を検討している方、あるいは進出したもののなかなか結果が出ていない方に、現場のリアルとして読んでもらえたら嬉しいです。

「できます」と言った会社の8割は、やらない

何もしない1312

僕らはクライアントにいろいろな提案をします。その結果、予算が合わないと、「色々検討した結果、自分たちですることにしました」と返してくれる会社は、本当にたくさんいます。

とはいえ、別れる時に本当の事を言うカップルがいないように、恐らく別の会社に依頼しているのでしょう😅✌️

じゃー本当に自分でやると決めた会社はどうしているか?

僕の経験上、8割くらいはやりません。「できる」と言った会社の大半は、そのまま何も起きずに終わっていきます。

誤解のないように言うと、これは能力の話ではありません。

多くの会社は、本当に「できる」んです。
人も予算もノウハウもある。それでもやらない。「できる」と「やる」の間には、想像以上に深い川が流れています。

なぜ「やる会社」は2割しかいないのか

では、なぜこれだけ多くの会社が「できるのにやらない」のか?

突き詰めると、そもそも意思決定をする人自身が動かないからです。

自分が手を動かさないことを部下にやらせようとしても、うまくいきません。駐在の責任者が現地スタッフをきちんとモチベートできていなかったり、そもそも決裁のルートが複雑すぎて動けなかったり。

結果として部下も動かず、仮にやらせたとしても片手間の仕事になって、大したクオリティのものは出てこない――こういうケースを、僕は数え切れないほど見てきました。

逆に言えば、トップが「やる」と決めて自ら関わる会社は、それだけで上位2割に入れるということでもあります。

【実例①】「それくらい自分たちで」と言った会社の、その後

空っぽ

少し前に、ある日系企業さんから相談を受けました。「台湾でPR活動をやりたいのですが、どうすればいいですか?」って内容です。

ここで一つ、台湾進出を考える方にぜひ知っておいてほしいことがあります。台湾には、日本のようなPR文化がほとんどありません。

台湾では、メディアの掲載枠もメディアへの配信も、基本的にお金を払って行うものです。「御社が面白いので無料で取り上げます」という展開は、まず起きません。仮に載っても社名が出なかったり、メディア側も積極的には広げてくれなかったりします。

考えてみれば当然で、メディアは自分たちの広告枠を売って商売をしています。「無料で何でもやります」が通ってしまえば、彼らのビジネスが成り立たないからです。

そこで僕はこう伝えました。「今の時代、多くの人の目に触れたいなら、もうコンテンツで自ら発信するしかありません」と。その会社の商品は視覚的にも魅力があったので、ショート動画が向いていました。今はAIを使えば、編集もかなり手軽になっています。

そして正直に、「うちに任せてもらえれば作りますが、それなりの費用はかかります。自分たちでやるという手もありますよ」とお伝えしました。すると先方は「あー、それくらいのショート動画なら、自分たちでもやります」と。

数日後、その会社のアカウントを見てみました。ショート動画は投稿されていたか?――結局、一本も投稿されていませんでした。

「できます」という返事をもらったとき、僕はいつもこう感じます。「あ、これはやらないな」と。厳しい言い方かもしれませんが、10年近くこの仕事をしてきた実感です。

【実例②】カラダファクトリーの社長は、自分でPremiere Proを学んだ

自分で学習1312

対照的な例をお話しします。弊社のクライアントでもある、カラダファクトリー台湾さんの話です。

「ショート動画、もっとやったほうがいいですよ。でも、そんなに費用はかけられないですよね」――そんな会話になったとき、社長さんは「わかりました、自分でやります」と言いました。

そして何をしたか。当時アドビのソフトを購入し、Premiere ProをYouTubeで独学して、自分で編集を始めたのです。

もちろん、デザインの専門家ではありません。フォントの配置も配色もレイアウトも、クリエイティブとしては正直、突っ込みどころ満載でした😅 でも、やっている。やっているから、人の目に触れます。

ショート動画って、どれが当たるか本当に読めないんですよね。あるとき、社内のスタッフが投稿した一本が、数千回の再生を記録しました。

「数千回か」と思うかもしれません。でも、ゼロと数千の差は、数千と数万の差よりずっと大きいんです。何もやっていない会社に比べれば、数千回はとてつもない前進です。その数千回のあいだ、会社のロゴが、ブランドの存在が、台湾の消費者の目に確かに触れたのですから。

完成度の高さより、まず出し続けること。この差は、1年後に決定的な違いになって表れます。

「ブランドレギュレーションが」の前に、どこまでやれるかを決める

こういう話をすると、「いや、ブランドイメージが…」「本社のレギュレーションが」とおっしゃる方がとても多いです。その気持ちは、よくわかります。

でも、問いたいのはここです。そのルールがある中で、自分たちはどこまでできるのか、把握できているのか..

レギュレーションを言い訳にして何もしないのではなく、制約の範囲内で「ここまではやる」と線を引く。
この順番さえ間違えなければ、たいていのことは動かせます。

実際、台湾で成果を残している駐在の方々を見ていると、多かれ少なかれリスクを取っています。

小さく試してうまくいってから本社に報告する、といった動き方をしている人も少なくありません。

隠れてやることを勧めているわけではありませんが、「自分で責任を取る前提でやると決めた人」が結果を出してます。

台湾進出でいちばん大事なのは「やり切れる体制」

最後に、これから台湾に出る方へ、一番お伝えしたいことを書きます。

台湾進出で本当に大事なのは、「何が売れるか」ではありません。

というより、進出した後は、売れない・想定どおりにいかないことのほうが圧倒的に多いです。
だからこそ、うまくいかない前提で、機動力と柔軟性を持って動ける体制があるかどうか。ここが成否を分けます。

具体的には、現地のスタッフに一定の決定権を渡すこと。そして、粗くてもまず試してみる、というカルチャーを社内につくること。

この2つを進出のタイミングで設計しておけるかどうかで、その後の数年がまったく変わってきます。

最後に

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

applemintは、提案して終わりの会社ではありません。台湾にPR文化がないことも、ショート動画は自分たちでも作れることも、包み隠さずお伝えします。

その上で「やりたいけれど社内だけでは動かせない」という部分に、体制づくりから一緒に伴走します。

もしあなたが「台湾で何かをやりたい。でも”できます”で止まりたくない」と感じているなら、ぜひ一度 applemint にご相談ください。

あなたの会社を「やる会社」にするお手伝いができるはずです。

台湾進出やデジタルマーケティングのご相談は、applemint.tech のお問い合わせフォームからお気軽にどうぞ👍

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Leo Sato 佐藤峻

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