【台北でお店を出す!】第三部:現場から人の流れを理解する【2026年最新データ版】

【台北でお店を出す!】第三部:現場から人の流れを理解する【2026年最新データ版】

こんにちは、台湾でウェブマーケティングのサービスを提供する applemint 代表の佐藤 (@slamdunk772) です。

3回に分けてお届けしてきた「台北でお店を出すときのロケーションの探し方」も、いよいよ最終章です。過去2回の記事に興味のある方は、第一部(台北の人の流れを見る)と第二部(台北の不動産を理解する)からどうぞ。

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最終章の今回は、過去2回で目星をつけた中山駅(ジョンシャン)の周りを、2つのステップで調べていきます。

現場チェック!

1. Google map を見て人の流れを予測する
2. 実際に現場に赴いて人の流れを見て、僕の予測が正しかったか確認する

お店を出す上で、現場を見ることが大事なのは言うまでもありません。僕は企業の財務データを見て、企業の性格や思考を予測するのが好きですが、所詮企業の現場を見ていないので、説得力に欠けます。

一流の投資証券アナリストは、企業の財務データを見た上で、必ず企業訪問をすると聞きます。

このブログでは僕が気になっている中山駅の人の流れを理解できればと思います。

結論:中山駅は2026年も台北トップクラスの集客立地

中山1312

先に結論を書いておきます。

中山駅は、2026年時点でも台北で最も人が集まる商圏のひとつです。

台北捷運公司(台北メトロ)が公開している駅別の進出人次統計によると、2025年10月時点の中山駅の1日あたり平均進出人数(乗車+降車)は約16.5万人で、台北車站・西門・忠孝復興に次ぐ全駅中第4位でした(出典:台北市資料開放平臺「臺北捷運各站進出人次」

https://data.taipei/dataset/detail?id=178ebf06-0451-4ac1-bbba-c255ca1fdac6 / 台北捷運公司 統計資料 https://www.metro.taipei/cp.aspx?n=FF31501BEBDD0136 )。

中山駅の魅力は、新光三越と誠品書店、そして駅前の緑地公園(南西エリア)が一体となって人を呼び込む「共伴効果」にあります。

台北の不動産仲介 UR HOUSE(家合商仲)の2026年版の店舗家賃ガイドでも、中山南西商圏の集客力は信義区に引けを取らないと評価されています(出典:UR HOUSE「2026 店面出租全攻略」 https://www.urhouse.com.tw/tw/post/14-how-to-rent-store )。

つまり、立地としての中山駅は今も「Good」です。ただし家賃は高く、契約には台湾特有の落とし穴があります。

この記事では、その両面を現場ベースで見ていきます。

中山駅の人の流れを予測する

まずは Google map で、中山駅の人の流れを予測したいと思います。
以下、中山駅付近の Google map のスクショです。

中山map

これだけ見ても「だから?」という感じですよね。そこで、周辺のお店や商業施設をカテゴリー別に色分けしてみました。

中山heat map

まず2つの「飲食」エリアについて。地図右下の飲食エリアは、比較的家族向けのレストランが集中しています。家族向けの焼肉屋さんやサイゼリヤといった、少し広めのお店が確認できました。

それに対して左上の飲食エリアは、少し小さめのお店か、大きくてもカフェのようなお店が多い傾向です。恐らく恋人や友達向けと思われます。

次に「カフェ」エリア。レストランや飲食店よりカフェが目立ったことから、そう名付けました。このエリアにはアパレルショップや美容院も多いです。

カフェエリアの真向かいには新光三越や DAISO が立ち、ショッピング目的の人が足を運ぶと思われます。住宅地も混在するエリアは「Unknown」としました。

このマップを見て、いくつか仮説を立てました。

予測

・10〜30代くらいの若い女性はカフェエリアに行くのではないか
・ショッピングエリアは家族連れや比較的年齢が高い層が足を運ぶのではないか
・信号を隔てたホテルエリアの手前で人の足は止まるのではないか

こうした予測を基に、人の流れをヒートマップのように可視化して見ることにしました。その結果は以下です:

中山map

予測が正しければ、駅を出た人の大半は地図右側に歩き、おしゃべり目的の若い女性などは左上に向かう。家族連れやショッピング目的の人は右下に歩く。

そして信号で隔てられた青いエリアは、駅から遠いぶん人の流れは少なくなる——というのが僕の読みでした。

仮説を立てたら、次は現場で検証です。

中山駅周辺のリアルな人の流れと予測の乖離

訪問情報
曜日 & 時間:2019年10/12 (土) 15:00 (コロナ前)

初掲載時にも書きましたが、中山駅周辺は一部のお店が入れ替わった以外、基本的な人の流れの構造は大きく変わっていません。そのため、人流の検証はコロナ前の現場観察をベースに進め、2026年時点で変わった点はそのつど補足します。

2019年から2026年にかけての主な変化は、次のとおりです。

コロナ前後の中山駅の変更点

・くら寿司が地図左上にオープン
・スポーツ用品店の Decathlon(迪卡儂)が「Unknown」としていたエリアに出店し、結果的に中山全体の回遊性が上がった
・中山〜雙連エリアの雑貨・カフェ・セレクトショップがさらに増え、若年層の滞在時間が伸びた

まず、MRT中山駅に着いてからの印象ですが、基本的に人々は 1番出口に向かって歩いているように感じました。1番出口は、中山駅に新しく出来た『誠品書店』のすぐ横に当たります。

中山駅
出口1 656

1番出口から出た人の多くは、信号を隔ててまっすぐ歩くか、誠品方面に歩いていました。先ほどのマップで言うと、左上の飲食エリア、右上のカフェエリア、右下のショッピングエリアのいずれかに向かうということです。

中山heat map

次に多くの人が向かったのは、新光三越側に近い2・3番出口です。僕はもともと2・3番出口が一番多いと予測していましたが、意外にも1番出口から出る人が多い印象でした。ここは予測と現実が少しズレた部分です。

次に、「三越デパート付近のショッピングエリアや、その裏の飲食エリアは比較的に年齢層の高い人がいるのではないか?」、という仮説を調べるため三越の少し裏道を覗いてみました。

ショッピングエリア付近

「三越付近のショッピングエリアや、その裏の飲食エリアは比較的年齢層が高いのでは」という仮説を検証するため、新光三越の裏道を覗いてみました。

横道656
新光三越 台北南西店 一館横の通り
裏道656
新光三越 台北南西店 一館裏道

まず感じたのは、地図を見た際は、家族向けのレストランが多いと思っていた場所も、実際に行くと思ったよりも家族向けではなかったことです。どちらかというと友人や恋人向けの飲食店が多い印象を受けました。

また、デパート付近の人を見ると、30~40代の女性が多い印象を受けました。これは予測どおりでした。

カフェ・エリア

「カフェエリアには若い女性が多いのでは」という仮説を検証するため、カフェエリアにも足を運びました。

中山駅付近
中山駅付近
中山駅付近

若い女性うんぬんの前に、人があまりいないことに驚きました。

オシャレなアパレル店はたくさんあるのに、店内は割と空いていたんですね。

ただ、僕が行った時間帯がたまたま空いていた可能性もあるので、この周辺に出店予定の方は、曜日と時間を変えて何度か人通りを確認することを強くおすすめします。

カフェエリアにいた人がその後どこに向かったかも観察しました。

中山駅google map

紫が特に人がいたエリア、赤がその人たちがその後に集まった場所です。地図と現場を突き合わせると、人は思った以上に「面」ではなく「線」で動くことが分かります。

2026年の人流データで見る中山駅

ここからが今回のアップデートの肝です。現場の肌感覚を、2026年の定量データで裏付けていきます。

ショッピングエリア

三越横

上は、2026年6月6日午後15:00頃の写真です。

なんだか以前より人が増えた気がしましたね。

中山中心

駅前の交差点も青信号の時は、すごい人の数でした。

次に、カフェエリアを見ましょう!

カフェエリア

中山裏

カフェエリアは中央が遊歩道になったことで、週末はポップアップストアや個人の商店が立ち並ぶようになりました。

おかげでカフェエリアもものすごい人の数でした。

裏通り

裏通りも気のせいか結構人がいましたね。

その他

次にUnknown エリアも一部だけ写真を貼ります!

中山反対2

こちらも人はいるっちゃいるのですが、カフェエリアと比べて少し寂しい感じがしました。

最後に、以下別アングルから撮った、中心部です。この日はLipton と資生堂のTsubaki がポップアップをしていて、かなり賑やかでした。

ただ次の日は午後豪雨だったので、現場のスタッフは相当苦労したかと思います….

中山中心2

台北捷運公司の駅別進出人次統計(2025年10月)による、台北MRTの1日あたり平均進出人数のトップ5は以下のとおりです(出典:台北市資料開放平臺 https://data.taipei/dataset/detail?id=178ebf06-0451-4ac1-bbba-c255ca1fdac6 )。

  1. 台北車站:約29.5万人
  2. 西門:約18.2万人
  3. 忠孝復興:約17.8万人
  4. 中山:約16.5万人
  5. 市政府:約15.9万人

中山駅は、台北を代表するターミナルや繁華街と肩を並べる集客力を持っています。しかも中山は淡水信義線と松山新店線の乗換駅であり、駅から地下街でつながる雙連・台北車站方面への回遊もしやすい。

「駅単体の数字」以上に、エリア全体の滞在人口が厚いのが特徴です。

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出店の観点で重要なのは、この16.5万人という数字が「ただの通過点」ではないことです。中山は新光三越・誠品・南西の緑地・雑貨店街がセットで集客するため、通勤の通過客ではなく「買い物・滞在目的」の来街者が多い。

F&B(飲食)や物販にとって、滞在目的の人流は通過人流よりはるかに価値があります。

但し問題は家賃です。最近の台北の家賃はかなり高く、大家さんもかなり強気です。僕はお店を出してはいませんが、2022年7月にオフィスの引っ越しで数多くの不動産を見て回りました。

よさそうな物件はいくつかあったものの、値引き交渉や様々な交渉をした結果、大家さんが全然譲らないため、断念したケースが2つありました…みなさんもお気をつけください😅

また、台湾でお店を借りる場合は、必ず現場によってください。台湾は違法建築がかなりあります。

以下(元)有料記事です。台湾のオフィスの探し方に興味がある方はこちらをご覧ください。

【失敗しない台湾オフィス選び】絶対におさえたい注意点5つ

3回に渡って台北で出店するブログを読んでいただきありがとうございます!
もしも過去二回のブログ投稿を読みたいという方がいれば、以下からブログをご参考ください!是非、皆さんのご参考になれば幸いです!

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以上、applemint 代表佐藤からでした!

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