台北の超おしゃれギャラリー「朋丁」の支配人に台北のギャラリーやシーンに関する10の質問をぶつける!

台北の超おしゃれギャラリー「朋丁」の支配人に台北のギャラリーやシーンに関する10の質問をぶつける!

こんにちは applemint 代表の佐藤 (@slamdunk772) です。
突然ですが台北のアートシーンやギャラリーのことに詳しい日本人の方ってどれくらいいるでしょうか?おそらくそんなにいないですよね?

ネットで台北のギャラリーや美術館、アート関連の情報を探そうと思っても少ないと感じました。そこで今回は日本の雑誌によく取り上げられる台北の中山地区にある超おしゃれギャラリー「朋丁」にお伺いし、責任者のイチョウさんに朋丁に関する10の質問をぶつけてみました!

ちなみに朋丁をご存知でない方のために以前下記ブログで朋丁を紹介しています。是非併せてご覧ください!

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朋丁entrance

台北のギャラリーを巡る旅第一弾は朋丁をご紹介します。このギャラリーは雑貨のセンスもピカイチなので台北のお土産もバッチリです!今回はギャラリー内の様子から運営者の方へのインタビューなど盛りだくさんな内容です!

回答者:陳依秋(チン・イチョウ)
アート雑誌《NOT TODAY》の共同出版者(創業者)及びギャラリー朋丁の共同創業者。ジャーナリストとしての経験を生かし現代の生活や食生活の移り変わりに着目。インタビューや執筆活動を通して現代社会におけるアートの立ち位置を絶えず模索中。

質問をする側:佐藤峻(applemint代表)
台湾でデジタル・マーケティングの会社の代表を務める日本人。

朋丁という名前、そして場所の理由

佐藤: 朋丁(ポンディン)という非常にかわいい名前が付いていますが、名前の由来はありますか?

イチョウ: お店をオープンするにあたって物件を探していたところ、今の物件を見つけました。
一目見てこの歴史のある建物と空間の構造、屋上に惹かれました。物件に決めたすぐ後に台風がやって来て、屋上に行くと水たまりがあり、その時に溜まり水 = ponding という名前を考えました。

その後 ponding を pon ding と2文字に分け、漢字で『朋丁』としました。朋丁には、水たまりのようにいつ何時も柔軟に変化し、自由に人が行き来して色んな可能性にあふれる空間にしたいという思いがあります。

佐藤: 中山という場所を選んだ理由はありますか?それともたまたま予算内でいい場所だったからでしょうか(笑)?

イチョウ: この物件をネットで見た時に既に気に入っていました(笑)。各フロアが四角い空間で窓が外側に面していて明るい光が差し込み、天井部分は吹き抜けになっていて、建物は古くて歴史があるのにモダンなところが気に入りました。

なので「場所が良かった」というより「物件が良かった」ためここになりました。でも初めは経営がなかなかうまくいきませんでした。台北駅・中山駅・善導寺の中間というすごくいい立地なのに、人の流れがあまりないためです。

その後この場所が歴史があって独特な雰囲気を持つことを知り、隠れ家的な雰囲気も手伝ってギャラリーがこの地区に溶け込んでいきました。

ギャラリーの内装に関して

佐藤: フロアが3つあって、それぞれ目的が違って非常に素敵です。もともと3フロア借りるつもりでしたか?それぞれにどんな思いがあるのでしょうか?

イチョウ: 一階は出版物、雑誌、雑貨やアート関連のグッズ、写真集などを売っています。二階はコーヒーを店内で飲むスペースだったり、朋丁が厳選したグッズを売ったり、期間限定のショップを開いたり、不定期に講座を開いたりする多目的なスペースです。
3階はギャラリー専門スペースで、国内外の新進気鋭のアーティスト/写真家/デザイナーによる展覧会を開いています。

佐藤: インテリアや内装が非常に落ち着いていて素敵ですが、それぞれのフロアで内装や色にはどんなことを意識しましたか?

イチョウ: 店内は壁を白で統一し、家具は木質なものを中心に揃えています。白・黒・灰色・茶色といった基本色を用いることで、書籍やアート作品を際立たせようと心がけました。
店内の作品は様々な観点からとても深い作品なので、色を使いすぎるとアート作品に向けられるべき焦点がブレてしまうため、シンプルな色使いにしています。

佐藤: 1階や2階の雑貨に非常にセンスを感じますが、選ぶときのポイントはありますか?

イチョウ: 朋丁が選んだ雑貨は、国内外のアーティストの作品や独立した個人ブランドのものが多いです。選ぶポイントは、実際に自分たちで購入してみんなに共有したいものや、他では購入できないようなものを意識して置いています。

展示作品について・今後の展望

佐藤: 朋丁ではどのようにして展示作品・アーティストを選んでいますか?また、展示するときに気をつけていることや工夫を一例お話しいただければ幸いです。

イチョウ: 展示アーティストは大体主観的に選んでいます。まずは作品を理解し、アーティストが伝えようとしている概念に共感できるか、作品が朋丁の空間に展示された時に空間と調和するかを考えます。

そのため毎回展覧会前はアーティストと絶えずコミュニケーションを重ね、どうやったらアーティストの理念がよりクリアに伝わり、なおかつ観に来る人にとって興味深いものになるかを一緒に企画します。

また、朋丁という場を通して人が集まりコラボする機会をどう作れるかも考えています。例えば2018年3月に行なった香港のアーティスト Niko Leung による『透明未来 Future is Transparency』では、日本の有田焼の陶器と台灣春池玻璃(台湾のガラスメーカー)がコラボした作品を展示しました。

展示期間中はアーティストと一緒に食べ物をテーマにした企画を考え、朋丁と長年の付き合いがあるケーキ屋の菓實日、漬物屋の胭脂食品社、アイスクリーム/雑貨屋の心地日常に協力をいただき、アーティストが作った陶器を使って実際に食事体験をしてもらうことで、食事と器の親密な関係を感じてもらう企画を行いました。

佐藤: 今後朋丁ではどんなことを予定していますか?これから来る人にはどんなメッセージを伝えたいですか?

イチョウ: 現時点で考えているのはデザイナーとコラボして朋丁のオリジナル商品を出すことです。朋丁はいろんな人が来て対話をするような流動的な空間です。今後は色んな業種の色んな人が来て、もっと面白いアイデアが出ると面白いです!

台北のアートシーンに期待すること・イチョウさんおすすめギャラリー

佐藤: 台北のアートシーンに期待すること、あるいは改善してほしいことはありますか?

イチョウ: 台北というより中山区の話になりますが、朋丁が位置する場所は中山区の中でもどちらかというと人の流れがあまりなく、そんなに注目される場所ではありませんでした。しかし今この辺でいろんな面白いお店ができてきています。

元々この地区は歴史が非常に古く、朋丁の近隣住民の多くは2〜3世代ここに住んでいるような人たちが多いです。そんな歴史ある場所に新しいお店ができることで面白いことが始まりそうで楽しみです。新しくできたお店と朋丁で何か面白いことができればと期待しています。

佐藤: 台北でオススメのギャラリーやお店などあれば教えてください!

イチョウ: 中山地区になりますが「荒花書店」「溫事」「Bambino Village」(すでに閉店)「61Note」(すでに閉店)あたりがおしゃれで面白いと思います!

イチョウさんありがとうございました!

yiqiu

まとめ:朋丁(ポンディン)はこんなギャラリー

  • 店名の由来: オープン前に物件の屋上で見つけた「溜まり水(ponding)」から。柔軟に変化し、人が自由に行き来する空間でありたいという思いが込められている。
  • 立地: 台北・中山地区。台北駅・中山駅・善導寺駅の中間。歴史ある建物の、隠れ家的な雰囲気が魅力。
  • 3フロア構成: 1階は出版物・雑貨、2階は多目的スペース(カフェ・期間限定ショップ・講座など)、3階はギャラリー専門スペース。
  • 内装: 白を基調に、木質の家具と白・黒・灰色・茶色の基本色で統一し、作品を引き立てる。
  • 展示の選定: 作品とアーティストの理念への共感、朋丁の空間との調和を重視。アーティストとの密なコミュニケーションとコラボ企画が特徴。
  • イチョウさんおすすめの中山エリアのお店: 荒花書店、溫事、Bambino Village (すでに閉店)、61Note(すでに閉店)。

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