【2026年版・失敗しない】広告代理店・デジタルマーケ会社の選び方|スピード・効率・引き出しで見極める

【2026年版・失敗しない】広告代理店・デジタルマーケ会社の選び方|スピード・効率・引き出しで見極める

こんにちは!台湾でウェブマーケティングの会社 applemint 代表を務める佐藤(@slamdunk772) です!

今回は、今後台湾で広告代理店を探そうと思っている方に向けて、僕が広告代理店の立場を完全に無視して、リアルな「失敗しない広告代理店の選び方」をご紹介します(笑)

2021年に書いたこの記事は、ありがたいことに今でもよく読まれているのですが、あれから台湾の広告市場は大きく変わりました。

ショート動画やThreadsが台頭し、リテールメディアやCTV(コネクテッドTV)といった新しい広告面が生まれ、そこにAIの波まで来ています。

というわけで、2026年の今の状況に合わせて全面的に書き直しました。

この記事の結論(先に言っちゃいます)

先に結論から言います。2026年、広告代理店やデジタルマーケの会社を選ぶときに見るべきは、次の4点です。

  • ① スピードを出せる体制か — AIで出力速度が上がった今、速く動ける座組みかどうかが最重要。
  • ② AIで効率化し、ちゃんとコストダウンしてくれるか — 自動化で浮いた時間を価格に還元しているか。
  • ③ 事例・引き出しが多いか — AIが答えを出す時代に効くのは「点と点をつなぐ力」。
  • ④ 自社の予算規模に合っているか — 予算があれば大手、なければ中小の方が得。

そして大前提として、デジタルマーケティングの会社を探しているなら、“広告代理店”より“デジタルマーケティングが本業の会社”の方が強いです。

予算が潤沢なら大手広告代理店で問題ありませんが、そうでないなら大手では「one of them」扱いになりがちなので、applemintのような中小の方が距離も近くスピードも出ます。

以下で、この4点を1つずつ本音で解説します。

はじめに:2026年は「なぜデジタルが重要か」を語る時代じゃない

以前このブログでは「なぜデジタルマーケティングが重要なのか」を、それなりの分量で書いていました。

でも2026年の今、正直そこはもう書かなくていいと思っています。デジタルが大事なのは、誰に言われるまでもなく当たり前。今さら力説するようなテーマではありません。

しかも最近は、電通をはじめとする大手代理店もデジタルにかなり本腰を入れていて、正直に言ってかなり進んでいます。

「デジタルに弱い大手 vs デジタルに強い僕ら(中小デジタルマーケティング企業)」みたいな昔の構図は、もう通用しません。

じゃあ、その前提の上で、2026年に広告代理店やデジタルマーケの会社をどう選べばいいのか。

ここからは少しポジショントークも混じりますが、僕が本音で思う「見極めのポイント」を3つ書きます。

ポイント1:スピードを出せる体制があるか

スピード

これからの時代に一番求められるのは、スピードだと思っています。

AIによって、アウトプットのスピードはとにかく上がりました。以前なら数日かかっていた企画書もクリエイティブも、いまは圧倒的に速く形にできます。

だから「アウトプットしているか否か」も大事なんですが、それ以上にスピードを出せる“体制”になっているかが効いてきます。

そういう意味では——これは完全にポジショントークになってしまいますが——applemintのように人数が少ないチームの方が、縦の確認レイヤーが少ないぶんスピードは出せます。承認のために何段も上に伺いを立てる必要がない。決めて、作って、出す、が速い。

ただ、僕らが現場でめちゃくちゃよく直面するのは、「こっちはスピードを出せるのに、相手(クライアント側)がそもそも速く動ける体制になっていない」というケースです。

せっかく速く出しても、確認や意思決定で止まってしまう。ここは代理店を選ぶ前に、自社側の体制も一度見直してほしいポイントです。

少し古いですが、Amazon創業者のジェフ・ベゾスは、成長し続ける企業の条件として「高品質かつ“高速”な意思決定(high-velocity decisions)」を挙げ、「決定は欲しい情報の約70%が揃った時点で下すべきで、90%まで待つのはたいてい遅すぎる」と述べています(2016年 株主向けレター)。

Amazonの「2枚のピザで足りる人数=Two-Pizza Team」という考え方も、まさに“少人数のほうが速い”を象徴しています。

ポイント2:効率——ちゃんとコストダウンしてくれるか

効率コストダウン

AIを使えば、たいていの報告書や広告運用は自動化できるようになってきました。

このときに大事なのは、そのアウトプットに今までかかっていた時間をどれだけ省略し、コストダウンにつなげてくれるかです。

たとえば、いまだに1つの会議にプランナー・分析担当・アカウント・コピーライターがずらっと並ぶような座組み。あれは正直、本当に無駄なコストでしかないと思っています。その人数を減らして、浮いたぶんをちゃんとクライアントへのコストダウンとして還元しようとしているか——ここは代理店を見極める大きなポイントです。

これは自戒も込めてですが、僕ら自身も「できているようで、できていない」部分です。だからこそ今後、コストダウンできるところはどんどん削っていくつもりでいます。

その一環として、実はショート動画については、AIによる編集を前提に、従来コストの約1/4で提供するトライアルを始めました。

もし割に合わなければ価格を一部戻しますが、まずは「AIで効率化したぶんを、ちゃんと価格に反映する」を自分たちで実践しているところです。

SalesforceのマークベニオフCEOは、AIエージェントが社内業務の30〜50%を担い、サポート人員を増やさずに生産性が上がっていると明言しています。

OpenAIのサムアルトマンも「仕事の90%が自動化されれば、人は残りの10%に集中し、生産性は10倍になる」と語り、NVIDIAのジェンスンフアンも「10万ドルの社員を1万ドルのAIで2〜3倍の生産性にできるなら、迷わずやる」と述べています。

効率化で浮いたぶんをどこに回すか(=顧客へのコストダウンにするか)が、まさに問われているわけです。

イント3:事例と“引き出し”の多さ

クライアント

大部分の疑問にAIが答えを出してくれる世の中で、これから本当に必要とされるのは、点と点をつなぐ能力だと思います。

一見すると関連性の低い情報同士を結びつけて、「この業界のこの動きは、実はあなたのこの課題に効く」と提案できる力。これはAIが単体で出す“正解”とは別物で、たくさんの事例と経験という引き出しがあって初めてできることです。

代理店を選ぶときは、きれいな提案書そのものより、「うちの状況に近い事例をどれだけ持っているか」「話していて引き出しの量を感じるか」を見てほしいです。

この考えで有名なのは、スティーブ・ジョブズです。

彼は1996年のWired誌インタビューで「創造性とは、ただ物事をつなぐことだ(Creativity is just connecting things)」と語り、経験という“点”を多く持つ人ほど独創的な解を出せると説明しました。

AIが大半の答えを出す時代だからこそ、この“点をつなぐ力=引き出しの多さ”の価値はむしろ上がっていると僕は感じています。

そもそも「広告代理店」より「デジタルマーケの会社」を選ぶべき

そもそも前提として、デジタルマーケティングやデジタル広告をしたい場合、“広告代理店”というより、デジタルマーケティングをメイン事業にしている会社の方が、いまは強いと思います。

広告代理店の本業は、広告枠を売る事ですが、従来の広告代理店はマスメディアの広告枠の仕入れと企画・制作が強い伝統的に強いです。

デジタルに関してもものすごいスピードでキャッチアップしていますが、残念ながらそのスピードやノウハウが日本から台湾まできちんと伝わっていないケースを多く聞きます。

そもそもデジタルに強いか否か、DXは進んでいるか否かも台湾でウェブマーケティングに強い会社を選ぶポイントです。

大手と中小、どっちを選ぶ?——予算で決めていい

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デジタルマーケの会社にも、大手から中小までいろいろあります。ここで注意してほしいのが、大手はある程度の予算規模が前提になるという点です。

  • 予算があるなら、大手でいいと思います。 体制もリソースも揃っていて、デジタルに強い大手は普通に頼りになります。
  • 予算がそこまでないなら、大手には相手にされないか、“one of them(数ある案件の1つ)”として扱われがちです。それなら無理に背伸びせず、僕らのような中小に頼む方が、距離が近くてスピードも出て、結果的に得だと思います。

結局のところ、「デジタルが大事かどうか」で悩む時代は終わりました。

2026年は、スピードを出せるか/ちゃんとコストダウンしてくれるか/引き出しが多いか、そして自社の予算規模に合っているか——この4点で選ぶのが正解だと思います。

おまけ:台湾現地の広告代理店 vs 日系広告代理店【2026年版】

ここまで読んで、「そもそも日系と台湾現地の代理店、どっちがいいの?」で悩んでいる方も多いと思います。そんな方のために、両者の違いを本音で書いておきます。

その前に、僕の立ち位置を正直に言っておくと——applemintはデジタルに関してはかなりの自信があります。とくに「台湾にある日系のデジタルマーケ会社」というカテゴリーなら、負ける気はしません

ただ逆に、オフラインやPRのように“人手とネットワークをかけないとできない施策”は、今でも僕らの弱点です。ここは正直に。
そのほかショート動画制作に関しては、まだまだスピードが足りないと思っています。

そして2026年の大事な変化として、AIの普及で「デジタルの基礎スキル」の差は以前よりかなり縮まりました。誰でもそれなりのアウトプットは出せる時代です。

だからこそ差がつくのは、この記事で書いてきたスピード・効率・引き出しの3点と、下に挙げる“組織としての信頼性”になっています。

日系広告代理店のメリット

支払い・契約まわりのトラブルがほぼ起きない(安心感が大きい)

日本語でスムーズにコミュニケーションできる

台北の日本人社会は狭く、評判が命なので、下手なことをされにくい

日系広告代理店のデメリット

手数料が高めになりがち

会社によってサービスの質にばらつきがある

広告予算が小さいと、断られる/後回しにされることがある

台湾現地広告代理店のメリット

手数料が安いことが多い

現地のトレンド・ローカルなKOL・媒体への感度が高い

台湾現地広告代理店のデメリット

お金まわりのトラブルが起きやすい

当たり外れが大きい:手数料が安い分、数百社のクライアントを抱えているケースが多く、報告書や分析はないがしろにされるケースが多い(信頼できる人からの紹介でないと正直こわい)

コミュニケーションは基本、中国語 or 英語(日本語対応は稀)

結局は「日系か現地か」というラベルより、冒頭で挙げたスピード・効率・引き出し・予算規模の4基準で見るのが本質です。

そのうえで整理するなら——日本語での安心感やトラブルの少なさを最優先するなら日系コストと現地感度を優先でき、リスク管理(紹介・契約)ができるなら現地

そして僕らapplemintは、“台湾にある日系”の中でデジタルに多くのリソースを割いているという立ち位置、というのが正直なところです。

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Leo Sato 佐藤峻

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