こんにちは、applemintの木村です。
このシリーズでは、applemintの営業活動で実際に進んでいる案件をもとに、現場のリアルな気づきをお届けしています。
第3回となる今回は、Google アナリティクス4(GA4)やGoogle Search Console(サーチコンソール)といったウェブサイト解析ツールでデータは集まるものの、その数字をうまく活用できない、という悩みについてです。
- GA4を導入しているのに「見て終わり」になってしまう理由
- GA4とサーチコンソール、そもそも何が違うのか
- 集めたデータを、次の営業アクションにどうつなげるか
台湾拠点の総経理やマーケティング担当者の方で、すでに広告や展示会に取り組み、データや反応は集まっているものの、次の一手が見えていない、という方は少なくないはずです。
「問い合わせは来るのに受注につながらない」「データは見ているけど、この先どう動けばいいかわからない」と感じている方に、ぜひ読んでいただきたい内容です。
「GA4は入れているのに、次の一手が見えない」その理由

先日、ウェブサイトの改修とサーバー移行のご相談で、特定の業種向けに専門性の高い製品を展開されているメーカー企業様の台湾拠点を訪問しました。
先方の責任者の方は、GA4の存在も役割もよくご存知でした。Googleアナリティクスは2005年の登場から数年で業界標準となり、現在も解析ツール導入サイトの8割以上が使用しています(出典:W3Techs, 2026年8月)。ウェブサイトでのマーケティングにおいて、もはや必須のツールです。
実際に見せていただいたデータにも、表示回数、セッション数、閲覧者の性別・年代、使用デバイスまできちんと拾われていました。
ただ、そこで出た言葉が印象的でした。「このデータ、集めてはいるんですが、次どう活かせばいいのか正直わからないんですよね」。
これは決して珍しい話ではありません。富士フイルムビジネスイノベーションが2024年11月に発表した調査 (マーケティング担当者535名対象)でも、アクセス解析データを施策に活かせていると実感している人は72.7%にとどまりました。
活かせない理由として最も多かったのは「適切な施策につなげられない」(53.5%)でした。名前を知っている、導入している、というだけで「見ているだけ」で止まってしまっているケースを、台湾の商談でも本当によくお見かけします。
そしてGA4以上に見過ごされがちなのがサーチコンソールです。「名前は聞いたことがあるけれど、実際に何をするものかは知らない」という経営者の方は、台湾でも決して少なくありません。
GA4とサーチコンソール、そもそも役割が違う

GA4とサーチコンソールは、よく混同されますが、見ている場所がまったく違います。
GA4が教えてくれるのは、ユーザーがサイトに来た後の行動です。どのページを見たか、どこで離脱したか、どんな属性の人が多いか。いわば「サイトの中」の話です。
一方サーチコンソールが教えてくれるのは、ユーザーがサイトに来る前の話です。どんな検索キーワードで表示されているか、何位に出ているか、クリックされているかどうか。いわば「サイトの外」、入り口の話です。
ウェブサイトは作っただけではユーザーは入って来ません。どんな検索ワードで見つけてもらいたいのかを考えながらサイトを構築・補充し続けることが運用では欠かせず、サーチコンソールはその「入り口の仕掛け方」を考えるための地図のような存在です。GA4だけでは「サイトの中」の話しかわからず、両方を組み合わせて初めて「誰に、どんな言葉で見つけてもらい、来た後どう動いてもらうか」という一連の流れが見えてきます。
集めたデータから、次のアクションをどう考えるか

では、実際に何を見ればいいのでしょうか。特別な有料ツールは必要なく、GA4とサーチコンソールの無料の範囲で、次の3つのステップから始められます。
まず、サーチコンソールで「すでに拾えている検索キーワード」を確認すること。 Googleは登録したキーワードではなく、ページの中身をもとに検索結果と結び付けています。そのため、業種を意識して書いていなくても、製品の機能や仕様を説明した言葉が、想定していなかった業種の検索とたまたま合致することがあります。想定していなかったキーワードで表示されている場合、そこに新しい需要のヒントが隠れています。
次に、GA4でそのキーワード経由のユーザーが、サイトに来た後どう動いているかを見ること。 すぐ離脱しているのか、問い合わせページまで進んでいるのかで、コンテンツの補強が必要かどうかが変わります。
最後に、そのデータをもとに、コンテンツや広告の的を絞り直すこと。 闇雲に情報を増やすのではなく、すでに反応がある入り口を太くしていく発想です。
また、生成AI検索からの流入や指名検索の増減も、この2つのツールで追うべき指標になりつつあります。台湾のLLMO・AIO対策の記事 で解説しています。
現場での気づきを、GA4とサーチコンソールでどう検証・拡大するか

先ほどのメーカー企業様には、もう一つ興味深いお話がありました。
ある業種向けに長年展開してきた製品が、展示会に出展したところ、想定していなかった近接する別の業種の方々から強い関心を集めたそうです。ただ台湾では、まだその新しい業種をターゲットにした販促は行っていない、とのことでした。
とても良い「気づき」ですが、展示会という現場での反応だけで終わらせてしまうのはもったいないと感じました。ここでサーチコンソールとGA4が生きてきます。その業種に関連する検索キーワードで、すでに自社サイトに検索が入ってきていないかをサーチコンソールで確認する。もし入っていれば、GA4でそのページの反応を見て、問い合わせにつながっているかを確認する。現場で得た仮説を、データで裏付けて拡大していく、という流れです。
これはapplemintが大切にしている「現場×デジタル」という考え方そのものです。現場での気づきは貴重な一次情報ですが、それをデジタルのデータで検証し、再現性のある形にしていくことで、初めて次の営業活動につなげられます。
実際に、こうした企業様に向けて、applemintでは全4回・少人数制の実践講座をご用意しています。ボトルネックを数字で特定するところから、指名で見つけてもらうための発信、CRMと営業の連携、自社の改善計画づくりまでを扱い、受講料は全4回でNT$12,000(単発受講も可)です。展示会で名刺は集めているけれど活かしきれていない、問い合わせが受注につながらない、という方にぴったりの内容です。
台湾のB2B企業向けには、展示会を営業活動に活かすデジタルマーケティングの記事 でも詳しくご紹介しています。
よくある質問
GA4もサーチコンソールも、専門知識がないと使えませんか?
基本的な使い方であれば専門知識がなくても十分に始められます。「どんなキーワードで表示されているか」「どのページがよく見られているか」を確認するだけでも、次の一手のヒントになります。
すでにデータは見ているのですが、何が足りないのでしょうか?
多くの場合、足りないのは「見る」ことではなく「動く」ことです。データを見て終わりにせず、そこから仮説を立ててコンテンツや営業活動に反映する仕組みがあるかどうかが分かれ目になります。
まとめ
- GA4を導入していても「見て終わり」になってしまう企業は台湾でも少なくない
- GA4は訪問後の行動、サーチコンソールは訪問前の入り口。役割の違いを理解することが第一歩
- 現場での気づきは、サーチコンソールとGA4で検証・拡大することで再現性のある営業活動につながる
今後も営業時に提案した内容や、そこで得られた知見を発信していきます!
集めたデータをどう次のアクションに動かせばいいかわからない、という方は、applemintの実践講座やご相談を通じて、一緒に整理していきましょう。
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